こんにちは、ひいらぎです。
つまみ細工の作り方には、ふたつの方法があります。糊製法とボンド製法です。
どちらの作り方もやったことがあるわたしが、メリットとデメリットを踏まえた上でどちらの製法が初心者さんにおすすめなのかお伝えします。作るときのポイントも押さえていくので、参考にしてみてください。
つまみ細工を上手に作りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
【つまみ細工の作り方】糊製法のやり方
つまみ細工は、着物のハギレと糊を使って作り始めたのが最初と言われています。そのため、糊製法は伝統的な方法と言われています。
糊製法で作るときに必要なものは、こちらです。
- でんぷん糊
- のり板
- のりベラ
専用のものを用意する方が作りやすいと思いますが、代用も可能です。
わたしの場合、のり板はプラスチック下敷きを代わりに使っています。
のりベラは、糊を練りやすいので専用のものを使っていますが、バターナイフでも代用可能です。
糊製法でつまみ細工を作るのは難しい
その原因が糊にあります。
糊の水分量が多いと、粘り気が薄くなり花びらを保持することが難しく広がってしまいやすくなります。
布が水分を吸うので、水分量が多くビチャビチャだと花びら全体に糊が染みこんでしまい、乾いた後カチカチになってしまいます。
つまみ細工専用の糊がベスト
つまみ細工の糊は、粘度が高いものを使用します。
使う前によく練って、糊の粒がなくなりツヤが出ている状態がベストです。
ちょうどいい練り加減は、マヨネーズくらいの固さです。何度も練り直してみて、ちょうどいい糊の固さを見つけてみてください。
糊は代用可能なのか
ふえき糊や障子糊を代用している方も見かけますが、粘度の高いつまみ細工専用のものを使うことをオススメします。
一度使った糊をもったいないから水を足して再利用する方もいますが、これはオススメしません。
一度固くなった糊は、元の粘り気のある糊には戻らず、水を足して練り直したとしてもしっかりくっついてくれなくなるためです。
土台に葺くときのポイント
土台に花びらを葺くときは、土台と接する面に糊を付け直します。
糊の量が少なくても引っ付かないし、多くても糊がはみ出て不恰好になるので適量を付けることが大事です。
【つまみ細工の作り方】ボンド製法のやり方
つまみ細工が趣味として親しまれるようになって、木工用ボンドを使ってつまみ細工を作る方法ができました。
ボンド製法で作るときに必要なものは、こちらです。
- 木工用ボンド
- つまようじ
- (ボンドを出すために必要)プラスチック下敷き、またはお弁当用カップ
- 洗濯はさみ
つまようじを使って、布にボンドをつけて折りたたんで花びらを作ります。
ボンドを出すためにわたしが使っているのは、糊製法でも使っているプラスチック下敷きです。ボンドが完全に乾燥するとペリペリめくって綺麗になるので便利です。片付け不要で使い捨てられるお弁当用カップも便利です。
ボンド製法でつまみ細工を作るのは簡単?
ボンド製法は初心者でも始めやすいと言われていますが、本当にそうでしょうか。
簡単と言われるボンド製法でも、始めはつまみ細工を作るのは難しいと感じます。
では、どうしたら上手く作れるようになるのでしょうか。
ちょうどいい量のボンドをつける
ボンド製法で作る時に大切なポイントは、ボンドの量です。
木工用ボンドの特徴として、接着させたい面にボンドをつけて圧をかけることで引っ付きます。ボンドの量は少量でも、圧を加えることで引っ付きます。
花びらを作るときは、ほんの少しのボンドをつまようじの先を使ってチョンチョンとつけるだけです。
ボンドをつける位置とボンドの量は、写真の通りです。
ちりめん布を使って作るときは、ちりめんのシボ(縦糸と横糸のヨリによってできる波なみ)の向きが同じになるようにボンドをつけます。
そして、指で数秒間押さえて花びらの形を整えます。
広がってしまう場合は、花びらの先端を洗濯はさみで挟んで乾くまで置いておきます。
花びらを土台に葺くときは、ボンドを少し多めにつけます。つまようじを使って、花びらが土台に接着する面に薄くボンドを伸ばします。
花びらを土台に引っ付けようと押さえると花びらの形が崩れてしまうので、少し多めのボンドをつけて花びらが潰れない程度に軽く指で押さえてあげます。
不慣れなうちは、ボンドに少し水を足す
不慣れなうちは、花びらのバランスを整える前にボンドが乾いて引っ付いてしまうため、ボンドをほんの少しの水(つまようじの先で少し垂らす程度)でゆるめにしておくといいです。引っ付くまでに時間がかかるので、バランスを整えやすくなると思います。
ピンセットと手指は常に綺麗にしておく
糊製法でもボンド製法でも、作っている途中にピンセットや手指に糊やボンドがついてしまいます。そのまま作業すると、花びらについてしまい乾いた時に白く汚れたように見えます。
なので、つまみ細工を作る時には濡れたハンドタオルや手拭いを用意します。花びらをひとつ作るごとに、ピンセットや手指についた糊やボンドを拭いて、綺麗な状態で次の花びらを作りましょう。
わたしの場合、糊やボンドが付いたハンドタオルや手拭いを洗うのが面倒なので、おしり拭きを使っています。
初心者には、糊とボンドのどちらがおすすめ?
糊製法とボンド製法の悩みを踏まえた上で、オススメなのはボンド製法です。
糊製法は、糊が乾くまでに時間がかかるのでバランスを整えやすいですが、花びらを触りすぎて崩れてしまうことが多いです。
少し薄めたボンドで作って、慣れてきたら薄めていないボンドで手早く作るのがいいと思います。
慣れてくると普通のボンドよりも2倍早く乾燥する速乾性ボンドで作れますよ。わたしのようにボンドが乾くまで待てないせっかちさんには、速乾性ボンドがオススメです。
まとめ
糊製法とボンド製法の違いから、初心者さんにはボンド製法がオススメです。
作り方のポイントを押さえて、上手につまみ細工が作れるようになったら嬉しいです。慣れないうちは糊製法もボンド製法も難しいと感じますが、だんだん上手に作れるようになるので諦めずに練習してみてください。
ちなみに、つまみ細工作家さんにTwitterでアンケートを取った結果、6人中6人がボンド製法でつまみ細工を作っていました。つまみ細工の作品を販売している作家さんもボンド製法で作っているので、糊製法にこだわらずボンド製法で作るのがいいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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