こんにちは、ひいらぎです。
ずっと疑問に思っていたことがあります。
つまみ細工のぼかし染め
どうやってやってるんだろう?
ハーブティーを使った草木染めや、化学染料(ダイロン製品)を使ったムラ染めでは、布の端から糸がほつれてきてしまいます。
布を切ったあとに染めると、糸のほつれで布が小さくなってしまうんじゃないか。
でも、布を切る前に染めると、思った通りのぼかし模様を出すことが難しい。
布を部分的に、綺麗に染めたいと思い、調べてやってみました。その結果、一番簡単にできるぼかし染めの方法を紹介します。
わたしが紹介するのは、コピックを使ったぼかし染めの方法です。早速紹介していきましょう。
コピックとは
コピックは、イラスト・アート・デザイン・クラフトなど幅広い分野で活用されているアルコールマーカーです。
コピックのメリット
カラーバリエーションが豊富
コピックのカラーバリエーションは、全358色とかなり多くの色が揃っています。使いたい色が絶対見つかります。
経済的
インク補充とペン先交換ができるので、マーカー本体を捨てることなく長く使うことができます。
何度も染色するなら、化学染料より安いです。
発色が綺麗
染料インクを使っているため、透明感があり鮮やかな発色です。
化学染料だと狙った色を出すために、色を混ぜていくと濁った色になりがちです。
化学染料は思い通りの色にするのが難しいですが、コピックは紙に描く色と布を染色した色が同じになります。作品デザインを描くときに、どんな色するか考えながら色を選ぶことができます。
汚れない
化学染料では、染料がつくと着ている服も手も染まってしまうので、手袋やエプロン着用して作業してました。
アルコールをベースにしているアルコールマーカーなので、アルコールが揮発しすぐに乾きます。コピックで塗ったところや手が汚れるということがありません。
コピックのデメリット
アルコールアレルギーの人は使えない
アルコールマーカーは、基材がアルコールなので塗ったあとにアルコールが揮発します。
アルコールアレルギーの方は、アレルギーを発症するリスクがあるので使うのを控えた方がいいと思います。
アルコールアレルギーでなくても、アルコールを吸ってしまうと気分が悪くなる方もいると思うので、作業するときは換気しながら行うのをおすすめします。
コピックでぼかし染めをする方法
ぼかし染めの準備
ぼかし染めに必要なものは、こちらです。
- アルコール(ドラッグストアで売っている無水アルコールまたは消毒用アルコールを用意します、有機溶剤は❌)
- スポイト(100円ショップやホームセンターの文具売り場で購入できます)
- 汚れないようにする下敷き
- お好きな色のコピック
- カット済みの布
ぼかし染めの方法
それでは、ぼかし染めのやり方を説明します。
1.布を使いたい大きさにカットする
2.カットした布にコピックを塗る
3.スポイトを使って消毒用アルコールを垂らす
4.そのまま置いておき、よく乾燥させる
※アルコールを使うので、換気された部屋で作業してください。
アルコール臭が気になる方は、マスクを付けると臭いが軽減されます。
※気分が悪くなったら、すぐに作業を中断してください。
①アルコールは、スポイトの先でちょんと少しつけるくらい
②コピックで描いた円の中央にアルコールをつける
③コピックの色は、薄い方が上手くぼかしやすい
ぼかし染めで作る花
ぼかし染めができると、繊細な花の色が表現できるようになります。
上の写真のように、花びらにしたときに色が出るところを変えたいときは、布に描く模様がポイントです。
次の写真を参考にしてみてください。
ぼかし染めの色の出方は、丸つまみも剣つまみも同じになります。
丸つまみの方が、花びらの中央のぼかしがよく見えます。
コピックで模様を描いただけでもにじんでくれるので、写真の花びらはアルコールは垂らしてません。
もう少しぼかしたいときは、コピック0を使うと輪郭をにじませることができます。
花びらの外側に色がある
花びらの外側に色をつけたいときは、布の真ん中に丸を描きます。(写真:ピンクの花)
花びらの内側に色がある
花びらの内側に色をつけたいときは、布の四隅に色をつけます。(写真:緑の花)
花の中央が色づきます。
布の外側に縦線を描いたものも、花の外側に色が出ました。(写真:黄色の花)
花びらの中央がほんのり白く、内側と外側に色がある
花びらの中央をほんのり白くしたいときは、布に大文字のI(またはH)を描きます。(写真:青の花)
青が濃かったので、薄い色かもう少しにじむと雰囲気出ると思います。
コピック2色を使ってぼかし染めをする
2色使ってぼかし染めをすると、表現の幅が広がります。(写真:青とピンクの花)
分かりやすいように青とピンクにして派手派手になってしまいましたが。
花の外側はピンク、内側を濃いピンクにすると、より自然な花の色に近くなる表現ができると思います。
花を作ったあとにコピックを塗る
アルコールインクなので、コピックは布に染み込みやすいです。花の外側にほんのり色付けたいときは、少しずつ塗るといいでしょう。
花びら全部染み込むくらい塗ってしまうと、消毒用アルコールは水も含まれているため、花が崩れたり布が縮んだりする原因になります。
綿・絹・ちりめん布を染める
布の種類によって、ぼかし染めの雰囲気が変わります。
綿は、上手くぼかしが出来ました。
絹は、中央が濃く染まったままで外側へはぼかしが効いてない様子です。
ちりめん布は、しぼ(縦板と横糸のヨリ)に対して垂直に色がにじみました。繊維に沿って色が入るようです。ぼかしは一番綺麗に出来ました。
消毒用アルコールには水も含まれているので、垂らしすぎると上の写真左のように布が縮んでしまいます。
特にちりめん布は水で縮みやすいので、注意が必要です。
アルコールは、ほんの少しスポイトの先端で付けると上手くいきます。
ちりめん布のぼかしがちょうどよく、綺麗なぼかし染めの花ができました。
布を染めないで、色を出す方法
布を染めてないのに生地の色を変えられる、そんな方法があるのか!と目からウロコでした。
参考にさせていただいたのは、つまみ細工チャンネルさんのこの動画です。
こちらのYouTubeチャンネルでは、つまみ細工の作り方が紹介されています。
つまみ細工初心者さんに役立つ内容になっているので、ぜひチャンネル登録してみてください。
絹の羽二重生地のように薄くて透ける白い布に、色のついた布を重ねて花びらをつまみます。
挟んだ布がズレると思ってボンドを付けたら、カチカチになって上手くいきませんでした。
間に挟む色付きの布は、一緒に挟んでつまむ方法で大丈夫です。
いろんな色を重ねた花びらを花にしました。
光が当たると花びらの中の色が透けて見えて、ぼかし染めにはない色の表現ができました。
面白い方法を見つけたので、作品制作に活かしたいなと思います。
まとめ
コピックを使った簡単にできるぼかし染めの方法を紹介しました。
アルコールインクのマーカーであれば、100円ショップのものでも同様にぼかし染めができます。
薄い色の方が綺麗に色が出るので、カラーバリエーション豊富なコピックを使うのがおすすめです。
繊細な花の色を表現したいときは、ぼかし染めが有効です。
今回の方法をぜひ試していただいて、素敵なぼかし染めのつまみ細工を作ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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